JISによらない機械製図

JISの機械製図に規定されていない描き方の説明と、偏見的な解説をしています。

製図―文字―第0部:通則

製図―文字―第0部:通則 JIS Z 8313-0 序文 省略 1. 適用範囲 JIS Z 8313 群のこの部は、他の部で定める製品技術文書(とくに、製 図)で用いる文字についての一般事項を規定する。 この部は、次の方法によるレタリングに適用する。 a) 手書き…

製図―表示の一般原則―線の基本原則

製図―表示の一般原則―線の基本原則 Technical drawings-General principles of presentation- Basic convention for lines JIS Z 8312 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、線図又は設計図、地図などの技術製図で使用する線の表示 の一般原則のほ…

製図ー製図用紙のサイズ及び図面の様式

製図ー製図用紙のサイズ及び図面の様式 Technical drawings-Sizes and layout of drawing sheets JIS Z 8311 ※ この規格は、工業分野での製図についての規定である。 機械製図に関しては、分野別の規格が JIS B 0001 に機械製図として規定されてお …

製図 ― 製図用語 (5)

※ 前ページからの続きとなります。 附属書(参考) 製図機器及び製図用紙に関する用語 序文 この付属書(参考)は、一般的な製図機器及び製図用紙に関する用語とその定義を 示すものであって、規定の一部ではない。 1. 適用範囲 この附属書は、一般的な製図に用…

製図 ― 製図用語 (4)

※ 前ページからの続きとなります。 2.4 図面の名称に関する用語 2.4.1 用途による用語 2.4.2 表現形式による用語 2.4.3 内容による用語 2.5 図面管理に関する用語 ※ この項目は、製図用語(1)からの引き続きです。同じように、その項目の規格の…

製図 ― 製図用語 (3)

※ 前ページからの続きとなります。 2.3.4 図形に関する用語 2.3.5 寸法などに関する用語 2.3.6 幾何公差に関する用語 2.3.7 寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語 ※ このページは、前々ページでも述べたが、用語の説明であるので、特にコメン…

製図 ― 製図用語 (2)

※ 前ページからの続きとなります。 2.3.3 投影法に関する用語 ※ この頁、投影法に関する用語は、機械製図ではほとんど使用しないものであろう。 必要があるものは、第三角法、第一角法であるが、機械製図では、第三角法を使用する と決められているので、…

製図 ― 製図用語 (1)

※ の付いたものは、規格本文にない、解説やコメントなどになります。 製図 ー 製図用語 JIS Z 8114 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、製図に関する製品技術文書情報に用いる用語の定義につい て規定する。 なお、ISO 10209-1 及び ISO 10209-2 で…

製図総則

※ 前回までで、機械製図についての説明は終了したので、今回からは、製図全般につ いて、掲載していきます。なお、※ の付いたものは、規格本文にない、解説やコメン トなどになります。 なお、JIS 規格は 2019 年 7月1日の法改正で日本工業規格から…

材料記号(プラスチック)

材料記号(プラスチック) ※ 機械製図において、プラスチックの材料を使用することは多くはないが、近年は増 加の傾向にあり、日常生活でもプラスチック記号を目にすることが多いので、ここでは プラスチックの記号と略語を紹介しておく。 JIS規格 K 68…

材料記号(非鉄)

材料記号(非鉄) ※ 前回の鉄鋼記号に続いて今回は、非鉄金属記号についてです。 鉄鋼記号と同じく非鉄金属の材料記号そのものの規格は、JIS規格にはない。 ここでは、一般的に知られている非鉄金属の表し方について説明します。 非鉄金属記号の表し方 1…

材料記号(鉄鋼)

材料記号(鉄鋼) ※ 図面には表題欄を設けるよう決められており、表題欄には図面番号、図名などを記 入する。材質については記載がないが、ほとんどの図面には材質を記入する欄がある。 材質を記入するのは、材質記号によるのが一般的である。しかし、材料記…

数値の丸め方、標準数

数値の丸め方、標準数 ※ この二つの規格は製図には直接関係しないが、ハンドブックに掲載されており、知 っていると役に立つこともあるのでそのまま紹介しておきます。 数値の丸め方 JIS Z 8401 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、鉱工業において用いる十…

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(6)

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(6) JIS B 0031 ※ このページは前頁からの続きとなります。 前ページに引き続き附属書についてとなります。 附属書H(参考) 表面性状に関する新規格への経緯 ※ この付属書Hは、参考として示すもの…

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(5)

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(5) JIS B 0031 ※ このページは前頁からの続きとなります。 規格の本文(JIS では本体と表現している)は前々頁までで、この頁は、前ページ に引き続き附属書についてとなります。 附属書D(参考)…

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(4)

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(4) JIS B 0031 ※ このページは前頁からの続きとなります。 規格の本文(JIS では本体と表現している)は前頁までで、この頁は、附属書につ いてとなります。 附属書A(規定)図記号の形及び寸法 A…

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(3)

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(3) JIS B 0031 ※ このページは前頁からの続きとなります。 7. 加工方法又は加工関連事項の指示 表面性状パラメータの値は、輪郭曲線の細部形 状による影響を強く受ける。そのために、パラメータ記…

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(2)

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(2) JIS B 0031 ※ このページは前頁からの続きとなります。 6. 表面性状パラメータの指示 6.1 一般事項 パラメータ記号とその値は、要求事項の解釈の基本となる次の4項目 からなる。 ― 三つの輪…

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(1)

製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法 JIS B 0031 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、製品技術文書(例えば、図面、仕様書、契約書、報告書な ど)に、図示記号及び文書表現によって表面性状を指示する方法について規定する。 この規格は…

製品の幾何特性仕様(GPS)ー円すいのテーパ比及びテーパ角度の基準値

製品の幾何特性仕様(GPS)ー 円すいのテーパ比及びテーパ角度の基準値 JIS B 0612 序文 序文及び備考省略 1. 適用範囲 この規格は、機械の分野で一般的に用いる円すいテーパを、テーパ角度 120° ~ 0.1° またはテーパ比 1:0.288 6 ~ 1:500 …

製図―寸法及び公差の表示方式―円すい

製図―寸法及び公差の表示方式―円すい JIS B 0028 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、円すいの図面指示に用いる図記号及び寸法・公差の表示方 式を規定する。 この規格では、軸直角断面が円である円すいだけを扱う。 注 JIS B 0154(円すい用語)の…

製品の幾何特性仕様(GPS)ープリズムの角度及びこう配の基準値

製品の幾何特性仕様(GPS)ー プリズムの角度及びこう配の基準値 Geometrical Product Specifications (GPS) ― Series of angles and slopes on prisms JIS B 0615 ※ プリズムは、一般には三角プリズムに代表される光学素子のことになるが、この規 …

普通公差ー第2部:個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差

普通公差-第2部: 個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差 JIS B 0419 序文 すべての機械部品の形体は、常に寸法及び幾何形状をもっている。寸法の偏差及 び幾何特性(形状、姿勢及び位置)の偏差がある限界を超えると、部品の機能を損なう の…

製図ー姿勢及び位置の公差表示方式ー突出公差域

製図ー姿勢及び位置の公差表示方式ー突出公差域 JIS B 0029 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、突出公差域の定義及びその表示方式について規定する。 備考1. この規格に定める方式は、JIS B 0021 の13.と同じである。 2. 省略 2. 引用規格 省略…

製図-輪郭の寸法及び公差の表示方式

製図-輪郭の寸法及び公差の表示方式 JIS B 0027 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、線である部分の輪郭(profiled outline)及び面である部分の 輪郭(profiled surface)の寸法及び幾何公差の表示方式について規定する。 備考 この方式は、JIS B 002…

製図ー幾何公差表示方式―位置度公差方式

製図ー幾何公差表示方式ー位置度公差方式 JIS B 0025 0. 序文 省略 0.1 この規格は、JIS B 0021 に規定する位置度公差方式の概念をさらに詳しく規定 する。 この規格の中の図は、位置度公差方式を説明するだけのものであり、必ずしも完全な もの…

製図―公差表示方式の基本原則

製図ー公差表示方式の基本原則 JIS B 0024 ※ この規格は、2019年の改正で、「製品の幾何特性仕様(GPS)ー基本原則―GPS指 示に関わる概念、原則及び規則」となり大幅に変更,というより全く別なものとなって いる。しかしここでは旧規格をそのまま掲…

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式(3)

第2部 最小実体公差方式 序文 この規格は、図面上に記号Ⓛを用いて指示する最小実体公差方式(LMR)の定義 及び適用例を示す。 最小実体公差方式は、最大実体公差方式に密接に関係し、最小厚さの管理、破断防止 などに用いられる。 参考 この規格のこの部分は…

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式(2)

前頁からの続きとなります。 6. Ⓜをを公差付き形体に適用する場合の例 6.1 軸線の真直度公差 (a)図面指示 (b)機能上の要求事項 公差付き形体は、次の要求事項を満たさなければならない。 ― 形体の個々の局部実寸法は、0.2の寸法公差内になければな…

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式(1)

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式 JIS B 0023 ※ この規格は、設計と絡んでいる。一般に製図は、製図の基礎といわれるものか ら入っていくのだが、この規格は、基礎の段階は超えている内容となっている。 したがってこの最大実体公差方式につ…