JISによらない機械製図

JISの機械製図に規定されていない描き方の説明と、偏見的な解説をしています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

製図-輪郭の寸法及び公差の表示方式

製図-輪郭の寸法及び公差の表示方式 JIS B 0027 序文 省略 1. 適用範囲 この規格は、線である部分の輪郭(profiled outline)及び面である部分の 輪郭(profiled surface)の寸法及び幾何公差の表示方式について規定する。 備考 この方式は、JIS B 002…

製図ー幾何公差表示方式―位置度公差方式

製図ー幾何公差表示方式ー位置度公差方式 JIS B 0025 0. 序文 省略 0.1 この規格は、JIS B 0021 に規定する位置度公差方式の概念をさらに詳しく規定 する。 この規格の中の図は、位置度公差方式を説明するだけのものであり、必ずしも完全な もの…

製図―公差表示方式の基本原則

製図ー公差表示方式の基本原則 JIS B 0024 ※ この規格は、2019年の改正で、「製品の幾何特性仕様(GPS)ー基本原則―GPS指 示に関わる概念、原則及び規則」となり大幅に変更,というより全く別なものとなって いる。しかしここでは旧規格をそのまま掲…

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式(3)

第2部 最小実体公差方式 序文 この規格は、図面上に記号Ⓛを用いて指示する最小実体公差方式(LMR)の定義 及び適用例を示す。 最小実体公差方式は、最大実体公差方式に密接に関係し、最小厚さの管理、破断防止 などに用いられる。 参考 この規格のこの部分は…

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式(2)

前頁からの続きとなります。 6. Ⓜをを公差付き形体に適用する場合の例 6.1 軸線の真直度公差 (a)図面指示 (b)機能上の要求事項 公差付き形体は、次の要求事項を満たさなければならない。 ― 形体の個々の局部実寸法は、0.2の寸法公差内になければな…

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式(1)

製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式 JIS B 0023 ※ この規格は、設計と絡んでいる。一般に製図は、製図の基礎といわれるものか ら入っていくのだが、この規格は、基礎の段階は超えている内容となっている。 したがってこの最大実体公差方式につ…

幾何公差のためのデータム(2)

7. 形体グループをデータムとする指示 複数の穴のような形体グループの実際の位置 を他の形体又は形体グループのデータムとして指示する場合は、図23のように公差記入 枠にデータム三角記号を付ける。 備 考 1. この図示例は、八つの穴を"データムD"とし…

幾何公差のためのデータム(1)

幾何公差のためのデータム JIS B 0022 ※ 幾何公差に関する規格は、これまで参考のために掲載してきたが、このデータムに ついては、製図よりも設計の要素がより強いものといえる。したがって、製図という 括りでは説明しきれないものであるので、こ…

製品の幾何特性仕様(GPS)ー幾何公差表示方式―形状、姿勢、位置及び振れの公差表示公差(3)

この頁の内容は、前ページで述べたように参考のための掲載である。附属書B~附属 書Dは、製図には直接関係しないので省略した。 18. 幾何公差の定義 前頁からの続きを掲載する。 付属書A(参考) 旧図示方法 この付属書Aは、改正によって削除されたもので…

製品の幾何特性仕様(GPS)ー幾何公差表示方式―形状、姿勢、位置及び振れの公差表示公差(2)

この項目は、前頁で説明したように、参考のための掲載である。この頁と、次の頁 で、幾何公差の定義についての項目を掲載する。 18. 幾何公差の定義 種々の幾何公差の詳細な定義及びそれらの公差域をこの項に示 す。定義のすべての図は、指示した定義に関係…

製品の幾何特性仕様(GPS)ー幾何公差表示方式―形状、姿勢、位置及び振れの公差表示公差(1)

製品の幾何特性仕様(GPS)ー幾何公差表示方式ー形状、姿勢、位置及び 振れの公差表示方式 Geometrical product specifications (GPS)― Geometrical tolerancing― Tolerancing of form, orientation, locationocation and run-out JIS B 0021 この規格…

幾何偏差の定義及び表示(続き)

この頁は、前頁からの続きとなります。 5.8 直 角 度 直角度は、直角形体又は平面形体がデータム直線又はデータム平面 に対して平行な方向で占める領域の大きさによって、次のように表し、直角度_㎜又は 直角度_μmと表示する。 (1) 直線形体又は平面…

幾何偏差の定義及び表示

幾何偏差の定義及び表示 JIS B 0621 この規格は、幾何偏差の定義及び表示であるが表示とは図示のことではない。図示す る場合は、製品の幾何特性仕様ー幾何表示方式ー形状、姿勢及び振れの公差表示方式 JIS B 0021, 製図-公差表示方式の基本原則 JI…

機械加工部品のエッジ品質及びその等級

機械加工部品のエッジ品質及びその等級 JIS B 0721 1. 適用範囲 この規格は、機械加工などによって、表層部を除去した機械加工部品の エッジ品質及び等級について規定する。 2. 引用規格 次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、こ…

普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

普通公差-第1部: 個々に公差の指示がない長さ寸法 及び角度寸法に対する公差 JIS B 0405 ※ この規格は、公差についての考え方の規定であり、図面化の場合は、寸法公差及び はめあいの方式と同様に、製図ー公差表示方式の基本原則 JIS B 0024 によ…

寸法公差及びはめあいの方式ー第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

寸法公差及びはめあいの方式― 第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表 JIS B 0401-2 この規格は、第1部と同じく、寸法公差とはめあいに関することであり、図面にする 際は、JIS B 0024 による。 規格の多くは、表とグラフであるのでそれ…

寸法公差及びはめあいの方式ー第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎(続き)

寸法公差及びはめあいの方式― 第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎 (抜粋) JIS B 0401-1 この項目は前ページからの続きで、序文、及び 1. 適用範囲 ~ 4.13 最小実 体寸法 までは前ページに記載。 5. 寸法公差、寸法許容差及びはめあいの…

寸法公差及びはめあいの方式ー第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎

寸法公差及びはめあいの方式― 第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎 (抜粋) JIS B 0401-1 この規格は、寸法公差及びはめあいについてのものである。これらを図面にする場合 は、製図ー公差表示方式の基本原則(JIS B 0024)の規定に基づくこ…

溶接記号

溶接記号 JIS Z 3021 溶接記号は、溶接加工そのものが多種類にわたり、特殊な加工も多いため、複雑な ものとなっている。ここではごく基本的なものを説明する。規格そのものも、抜粋して 記載する。 1 適用範囲 この規格は、溶接記号及びその表示方…

加工方法記号

加工方法記号( JIS B 0122)の抜粋 JISの加工方法記号は、主として金属に対して一般に使用する二次加工以降の加工 方法を図面、工程表などに記号を用いて表示するときに用いるために規定してある。ま た、分類は、(1)鋳造、(2)塑性加工(鍛造、…

センタ穴の簡略図示方法

製図ーセンタ穴の簡略図示方法 JIS B 0041 序文 この規格は、1982年に第1版として発行されたISO 6411、Technical drawings- Simplified representation of centre holes を翻訳し、技術的内容及び規格表の様式を変更 することなく作成した日本工業規格であ…

配管の簡略図示方法

製図ー配管の簡略図示方法 配管の簡略図示方法として、 第1部:通則及び正投影図 B 0011-1 第2部:等角投影図 B 0011-2 第3部:換気系および配水系の末端装置 B 0011-3 以上が規定されているが、機械製図において、配管を製図することはあまりなく…

スプライン及びセレーションの表し方

製図ースプライン及びセレーションの表し方 JIS B 0006 この規格は、スプライン及びセレーションの製図方法である。 スプラインの規格としては、 JIS B 1601 角形スプラインー小径合わせー寸法、 公差及び検証方法、 JIS B 1603 インボリュートスプ…

転がり軸受

製図ー転がり軸受 第一部:基本簡略図示方法 JIS B 0005-1 序文 この規格は、1989年に第1版として発行されたISO 8826-1, Technical drawings -Rolling bearings-Part 1:Generl simplified representation を翻訳し、技術的内容及 び規格票の様式を…