JISによらない機械製図

JISの機械製図に規定されていない描き方の説明と、偏見的な解説をしています。

製図 ― 製図用語 (5)

 前ページからの続きとなります。

 

   附属書(参考) 製図機器及び製図用紙に関する用語

 

序文 この付属書(参考)は、一般的な製図機器及び製図用紙に関する用語とその定義を

示すものであって、規定の一部ではない。

 

1. 適用範囲 この附属書は、一般的な製図に用いる製図用機器及び製図用紙に関する

用語とその定義とを示す。

 

2. 用語及び定義 この附属書に示す用語及び定義は、次による。

   付図4 据付け図  省略

   付図5 かなばかり図  省略

   付図6 曲面線図  省略

   付図7 系統(線)図  省略

   付図8 (プラント)工程図  省略

   付図9 配管図  省略

   付図10 (電気)接続図  省略

   付図11 計装図  省略

   付図12 配線図  省略

   付図13 基礎図  省略

   付図14 配置図  省略

   付図15 装置図  省略

   付図16 撤去図  省略

 

  この規格はこの後に、用語索引(五十音順) 英語索引(アルファベット順)が掲載

されているが、これらも省略します。

 この頁の規格は、附属書であり、しかも参考と括弧で示されているものである。しか

しスケールや分度器、コンパス、さらには、筆記具まで用語として規定され、定義まで

されている。

 これらのものは、全く不要のものであろう。必要なものは、CADに関してだが、CAD

という語のみが、番号6007で、電算機の支援によって・・・と定義されている。いつの時

代の説明かと思われるが、最新版でも変更されていないようである。

 CAD用語に関しては、JIS B 3401 CAD用語 があるので、後日機会があれば、紹

介したい。

 ちなみに、この規格でのCADの定義は、「製品の形状、その他の属性データからなる

モデルを、コンピュータの内部に作成し解析・処理することによって進める設計。」と

なっており、同じJIS規格でこれだけ違っている。

 製図用語を調べる場合は、この規格によらずにほかの用語集を調べたほうがよさそう

である。