JISによらない機械製図

JISの機械製図に規定されていない描き方の説明と、偏見的な解説をしています。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

図形の表し方

投影図の表し方 一般事項 a) 対象物の情報を最も明りょうに示す投影図を、主投影図又は正面図とする。 b) 他の投影図(断面図を含む。)が必要な場合には、あいまいさがないように、 完全に対象物を規定するのに必要、かつ、十分な投影図及び断面図の数…

尺度

尺度 尺度はA:Bで表す。 A:描いた図形での対応する長さ B:対象物の実際の長さ 現尺の場合にはA:Bをともに1、倍尺の場合にはBを1、縮尺の場合にはAを1として示す。 例1 現尺の場合 1:1 例2 倍尺の場合 5:1 例3 縮尺の場合 1:2 よく使われ…

投影法

投影法とは物体に光りを当てて影を映し出す手法のことである。 製図の分野では三次元の物体を二次元の平面上に表現する技術で、その他の分野では数学や物理学はもちろんのこと、心理学でもその言葉は使用されている。 空間を四つに区分けしたものを第一象限…

矢示法、その他の投影法

矢示法 機械製図では、矢印を用いて様々な方向から見た投影図を任意の位置に配置できる。 よく見かけるのは、”A矢視“ と記入してあるもの。矢印と大文字のラテン文字(前に述べた線と文字の項参照)でよいのだが、余計なものをつけてさらに矢示と矢視と誤用…

線と文字

線 線の太さの基準は、0.13mm、0.18mm、0.25mm、0.35mm、0.5mm、0.7mm、1mm、・・・・・である。 外形線に使われる太い実線と寸法線に使われる細い実線の線の太さの比率は2:1にする。同じ太さで描いてしまい印刷時に変換し忘れてそのままな…

図面の大きさ、および様式

用紙のサイズ 原図には、必要とする明りょうさ及び細かさを保つことのできる最小の用紙を用いるのが良い。と規定されている。 規定されなくとも、FAXやメールで図面をやり取りすることが多い今は、先ずA4に収まるかどうかを考えるのが普通。少々無理でもA…

はじめに

JISは定期的に改訂され、機械製図においても2010年の改定で寸法補助記号の Φ(まる)の読み方に ”ふぁい” が追加された。 PCで素早くΦ記号を表示するために、ギリシャ文字のφを代用していたのだが、呼びまで”ふぁい”も認めるということであろうか。 し…