JISによらない機械製図

JISの機械製図に規定されていない描き方の説明と、偏見的な解説をしています。

歯車製図(1)

   歯車製図

     JIS B 0003

  適用範囲

  この規格は、一般の機械に用いる次の8種類の歯車製造のための製図について規定す

る。

 なお、この規格は、歯車特有の事項について規定したもので、歯車の図面に含まれる

一般事項については、 JIS B 0001、JIS B 0021   及び  JIS B 0031  による。

 

 

a) 平歯車

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平歯車

b) はすば歯車

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はすば歯車

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内はすば歯車

 c) やまば歯車


      図省略

 

 d) ねじ歯車

 

      図省略 

 

 e) すぐばかさ歯車

 

      図省略

 

 f) まがりばかさ歯車

 

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まがりばかさ歯車

 g)  ハイポイドギヤ

 

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ハイポイドギヤ

 

 h) ウオール及びウオームホイール 

 

       図省略

 

  引用規格

 次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構

成する。これらの引用規格のうちで、西暦年を付記してあるものは、記載の年の版を適

用し、その後の改訂版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格その

最新版(追補を含む。)を適用する。

 

     JIS  B  0001  機械製図

  JIS  B  0021     製品の幾何特性仕様(GPS)-幾何公差表示方式ー形状、姿勢、位

    置及び振れの公差表示方式

       JIS  B  0031   製品の幾何特性仕様(GPS)-表面正常の図示方法

    JIS  B  0102 : 1999 歯車用語ー幾何学的定義

 

  用語及び定義

 この規格で用いる主な用語及び定義は、JIS  B  0102  による。

 

 

  歯車の製図は、次項で述べるように要目表と図が合わさって一つの図面となる。要

目標に記入される事項は、歯車を理解していないと記入できない。歯車には、歯形、モ

ジュール、歯厚、転位、加工方法、測定方法、精度、など様々な要目がありそれぞれが

簡単なものではない。理解されないまま今ある図の一部を訂正して作図してしまうと、

製作や検査の段階でトラブルとなるので避けなくてはならない。

 また関連する規格も多く、この規格自体が “ほかの規格もこの規格に引用されて規

格の規定の一部となる″ と、明記されているように複雑なものとなっている。

 関連する規格には、例えば、円筒歯車―インボリュート歯車歯形 などがありこの規

格の最後に附属書で参考文献として示されている。

 なおこの規格の前半は、規格というよりは、歯車例図集である。したがって図の多く

を省略しています。

 

 

   π=3.141592・・・

 歯車の計算に π は欠かせない。かつて小学生の算数で円周率を3とする時期があ

ったようであるが、理系の人間にとっては言語道断である。

 π=3.141592 と小数点以下6桁までは覚えていて、計算したものである。電卓に π

キーが出現したのはいつ頃であったろうか。π キーに代表されるように便利にはなっ

たが、それと引き換えに、覚える工夫、努力というものがおろそかになってしまったよ

うなことは多いのではないかと思う。

 

 最近腰痛が出てしまい通院しているが、治療前に痛みの程度は10段階でどの程度か

を聞かれる。そんな状況での π に関するジョークをひとつ。

 看護師「痛みの程度は10段階でどの程度ですか?」

 患者 「 π(パイ)です」

 看護師「 パイ?」

 患者 「そうです。痛みのレベルは低いのですが、終わりがない。延々と続きま

     す。」